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⽪膚科

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Medical information

⽪膚科の
症例報告・治療実績

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Introduction

⽪膚科の紹介

当院では2010年4⽉より⽪膚科専⾨外来を開設。⽝猫のスキンホームドクターとして、症状の軽重を問わずご相談を承っております。
⽪膚のトラブルは、かゆ みなどによるストレスの原因となるばかりでなく、病気から体を守るバリア機能を損なわせるものです。アトピー性⽪膚炎など慢性の症状だけでなく、少しで も気になることは何でもご相談ください。

⽪膚科の担当医からご家族様へ

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島田 健一郎 獣医師
麻布十番犬猫クリニック院長・
皮膚科専門外来担当医

皆様、初めまして。
麻布十番犬猫クリニック院長兼皮膚科専門外来担当医の島田です。
動物たちの皮膚に関する悩みは、実はとても多くのご家族様が抱えているものです。痒みや赤み、フケ、脱毛といった症状は、日常生活の中で気付きやすい一方、適切なケアや治療が必要な場合も多くあります。皮膚のトラブルをそのまま放置してしまうと、慢性化したり、全身の健康に影響を及ぼすこともあるため、早期の対応が大切です。
動物たちは言葉で自分の不調を伝えることができません。そのため、皮膚は「健康の鏡」と言われ、動物たちの体調や環境への適応を私たちに教えてくれる重要なサインを示してくれます。定期的なチェックと適切な治療を通じて、皮膚を健やかに保つことは、動物たちが快適な生活を送る基盤となります。
当院では、アトピー性皮膚炎や感染症、アレルギーなど幅広い皮膚疾患に対応し、症状の根本的な原因を見つけ出し、一頭一頭に合った治療プランをご提案します。さらに、日常的なケア方法についてもご家族様と一緒に考え、予防と健康維持を目指しています。
『皮膚の健康を守ることは、動物たちの笑顔を守ること』。これを信念に、皆様の大切な家族である動物たちが、健やかで美しい毎日を送れるよう、心を込めてサポートさせていただきます。

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当院の皮膚科の特⾊

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認定医による
専⾨性の⾼い診断・治療

日本獣医皮膚科学会認定医の資格を持つ獣医師が検査・治療を担当します。動物たちが皮膚病になってしまう原因は多岐に渡り、その治療にはご家族様のご理解と協力が欠かせません。しっかりご家族様とお話しした上で、二人三脚の治療を進めさせていただきます。

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カスタマイズされた
皮膚の健康管理

当院では、皮膚の水分量やpHなどを測定する装置を用いて皮膚の健康状態の把握に努めています。
これにより、科学的根拠に基づいたスキンケアや、個体ごとの皮膚特性に合わせた対策を提案することで、より効果的な皮膚の健康管理を目指しています。

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⽪膚以外のトラブルでも安⼼

当院は日本動物医療センターグループの一員であり、各院とカルテの共有も行っています。大きな病気をした際や当院が休診の際にも本院にてスムーズに治療することができます。

Reservation

ご予約について

初診の場合
  • ⽪膚科が初診の⽅は、以下の⽪膚科問診票(2枚)をご記⼊のうえ受付までご提出ください。
  • 他院での検査結果や治療経過がわかる資料がございましたらご持参願います。

Inspection

当院でできる検査について

スタンプ検査

ガラススライドやセロハンテープなどを患部の皮膚に直接押し当て、「皮膚表面」の細胞や微生物、分泌物を採取します。
その後、染色を行い顕微鏡で観察をして、感染や炎症の有無や原因を特定します。

診断できる病気の例
  • 細菌感染症:膿皮症、外傷や感染による皮膚炎
  • 真菌感染症:マラセチア皮膚炎、皮膚糸状菌症
  • 寄生虫性疾患:疥癬、ノミアレルギー皮膚炎
  • アレルギー性皮膚疾患:アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎
  • 腫瘍性疾患:皮膚腫瘍

スクレーピング検査

皮膚の表面を刃物やスプーンなどで軽く擦り、採取した皮膚片を顕微鏡で観察します。

診断できる病気の例
  • ダニやノミなどの外部寄生虫
  • 真菌感染症(リングワームなど)
  • バクテリア感染

ウッド灯検査

特定の波長の紫外線(ウッド灯)を使用して皮膚を照らし、異常が発光するかどうかを確認します。

診断できる病気の例
  • 真菌感染症(特にマラセチアなど)

細胞診検査

皮膚の腫瘍や結節から細胞を採取し、染色して顕微鏡で観察します。

診断できる病気の例
  • 腫瘍の種類(良性か悪性か)

皮膚培養検査

皮膚片や膿を培養して、微生物の種類や抗生物質に対する感受性を調べます。

診断できる病気の例
  • 抗生物質耐性菌の確認

アレルギーテスト

皮膚にアレルゲンを少量注射し、反応を観察します。または、血液検査で特定のアレルゲンに対する抗体を測定します。

診断できる病気の例
  • 食物アレルギー

⽪膚科のトラブル・お悩み

⽪膚の病気は⽐較的発⾒しやすいことが多いですが 治療が遅れてしまうと治療が難しくなってしまうことも多くあります。
ここではよくある代表的な症状をご紹介しています。

痒がる

動物が体を掻いたり、舐めたり、噛んだりするような行動をする原因となる状態です。皮膚が何らかの刺激を受けて、むずむずしたり、不快感が生じていることを指します。

犬の場合
  • アトピー性皮膚炎(Canine Atopic Dermatitis)
    アレルゲン(環境や食物)への反応
  • ノミアレルギー性皮膚炎(Flea Allergy Dermatitis)
    ノミの唾液に対する強いアレルギー反応
  • マラセチア性皮膚炎(Malassezia Dermatitis)
    マラセチア酵母の増殖による湿性皮膚炎
  • 疥癬症(Sarcoptic Mange)
    ヒゼンダニの感染による激しいかゆみ
猫の場合
  • ノミアレルギー性皮膚炎(Flea Allergy Dermatitis)
    猫で最も一般的なアレルギー
  • 好酸球性肉芽腫(Eosinophilic Granuloma Complex)
    アレルギーや感染が原因
  • 疥癬症(Notoedric Mange)
    ヒゼンダニの感染。耳や顔から広がる
  • 食物アレルギー(Food Allergy)
    特定の食材に対するアレルギー反応

皮膚が赤い

皮膚が普段より赤く見える状態です。これは血液が皮膚表面に集まることで起こり、炎症や刺激、傷つきによる反応で見られることがあります。

犬の場合
  • 膿皮症(Pyoderma)
    細菌感染による発赤や膿疱の形成
  • ホットスポット(Acute Moist Dermatitis)
    局所的な湿性皮膚炎で強い赤みを伴う
  • アトピー性皮膚炎(Canine Atopic Dermatitis)
    慢性的な炎症で赤みが広がる
  • 虫刺され(Insect Bite Hypersensitivity)
    特に局所的な赤みと腫れ
猫の場合
  • 真菌性皮膚炎(Dermatophytosis; Ringworm)
    円形の赤みを伴う脱毛
  • アレルギー性皮膚炎(Allergic Dermatitis)
    特に顔や耳で赤みが強くなる
  • 細菌性皮膚炎(Bacterial Dermatitis)
    二次感染による発赤
  • 虫刺され(Insect Bite Hypersensitivity)
    ノミや蚊の刺咬部が赤くなる

脱毛

毛が抜けて皮膚が見える状態になることを指します。部分的に毛が薄くなる場合もあれば、広い範囲で毛が抜けることもあります。

犬の場合
  • 膿皮症(Pyoderma)
    細菌感染による局所的または広範囲の脱毛
  • 甲状腺機能低下症(Hypothyroidism)
    ホルモン異常による対称性の脱毛
  • クッシング症候群(Hyperadrenocorticism)
    副腎皮質ホルモン過剰で皮膚が薄くなり脱毛
  • 脱毛症X(Alopecia X)
    特にポメラニアン系犬種で多い原因不明の対称性脱毛
猫の場合
  • 真菌性皮膚炎(Dermatophytosis; Ringworm)
    円形の脱毛が特徴
  • ノミアレルギー性皮膚炎(Flea Allergy Dermatitis)
    グルーミング過剰による脱毛
  • 好酸球性肉芽腫(Eosinophilic Granuloma Complex)
    脱毛部位に赤みや腫れが伴う

脂っぽい

皮膚や被毛がベタベタしているように感じられる状態です。皮膚から脂が過剰に出ていることで起こり、触ると手に脂がつくこともあります。

犬の場合
  • マラセチア性皮膚炎(Malassezia Dermatitis)
    皮膚が脂っぽく臭いが強い
  • 脂漏症(Seborrhea)
    原発性または二次性。耳や皮膚がベタつく
  • 膿皮症(Pyoderma)
    感染部が脂っぽくなる場合がある
  • クッシング症候群(Hyperadrenocorticism)
    皮脂腺の分泌亢進による脂性皮膚
猫の場合
  • 脂漏症(Seborrhea)
    二次性の場合は他の疾患が原因
  • 真菌性皮膚炎(Dermatophytosis)
    感染部の脂っぽさが特徴
  • 栄養不良(Nutritional Deficiency)
    食事の質が悪い場合、皮膚が脂っぽくなる

臭う

動物からいつもと違うにおいがする状態です。全身や耳、口などから発生することが多く、近くに寄ると気づくことが多いです。

犬の場合
  • マラセチア性皮膚炎(Malassezia Dermatitis)
    特有の酵母臭がする
  • 膿皮症(Pyoderma)
    感染部位が腐敗臭を放つ場合がある
  • 外耳炎(Otitis)
    耳の炎症が皮膚にも波及し臭う
  • 脂漏症(Seborrhea)
    強い臭気を伴う場合が多い
猫の場合
  • 膿皮症(Pyoderma)
    二次感染による臭気が特徴
  • 好酸球性肉芽腫(Eosinophilic Granuloma Complex)
    感染を伴う場合、臭うことがある
  • 歯周病(Periodontal disease)
    涎などで特に顔周りや前足の皮膚が影響を受ける

フケが多い

動物の毛の中や皮膚に白い粉のようなものが多く見られる状態です。これは皮膚の古い細胞が剥がれたもので、毛にたくさん付着することがあります。

犬の場合
  • 乾性脂漏症(Seborrhea Sicca)
    フケが主症状となる
  • アトピー性皮膚炎(Canine Atopic Dermatitis)
    フケを伴う乾燥肌
  • 甲状腺機能低下症(Hypothyroidism)
    皮膚が乾燥しフケが目立つ
猫の場合
  • 寄生虫症(Cheyletiellosis)
    フケが背中に多い
  • 栄養不良(Nutritional Deficiency)
    食事が原因の乾燥肌
  • アレルギー性皮膚炎(Allergic Dermatitis)
    フケが二次的に出現
  • 真菌性皮膚炎(Dermatophytosis)
    感染部にフケが多い

しこりがある

皮膚や体の表面に、通常はない硬い部分や膨らみが感じられる状態です。触ったときにコリコリした感触があることが多いです。

犬の場合
  • 脂肪腫(Lipoma)
    良性の脂肪腫瘍
  • 肥満細胞腫(Mast Cell Tumor)
    良性・悪性がある腫瘍
  • 膿瘍(Abscess)
    感染によるしこり状の腫れ
  • 毛芽腫(Trichoblastoma)
    毛包(毛が成長する皮膚の構造)に由来する良性の皮膚腫瘍
猫の場合
  • 注射部位肉腫(Injection Site Sarcoma)
    ワクチンや注射部位に発生する腫瘍
  • 膿瘍(Abscess)
    外傷後の感染によるしこり
  • 肥満細胞腫(Mast Cell Tumor)
    猫では良性の場合が多いが要注意